ネスタ・カーター氏の接種していたものが禁止薬物とされたのが原因。
どういう経緯かというと、競技の行われた2008年当時、「メチルヘキサンアミン」は禁止薬物表の中には入っていなかった。「メチルヘキサンアミン」が禁止薬物になったのは競技2年後の2010年だ。しかしながら、2008年当時の禁止薬物表に
「類似の化学構造、または化学的効果を持つもの」
も対象になると書いてあったため、今頃になってからIOCは「メチルヘキサンアミンはこれに当てはまる」として、メダル剥奪を決めました。
なんだか納得できないよね。一覧表に無ければ、「類似」したものかどうか専門家で無ければわからないし、IOCが率先して早い段階で決めてくれなければならないと思う。検体の保存期間が10年というのも時効が長すぎるのではなかろうか。
IOCによりますと、ネスタ・カーター選手は去年6月、北京大会で採取した検体の一部から興奮作用のある禁止薬物「メチルヘキサンアミン」が確認されたということです。その後、IOCが本人へ通知しましたが、カーター選手は「当時、複数の尿検査や血液検査を受けたが、その時点で問題のある分析結果は出ていないし、禁止薬物を一度も摂取していない」と主張していました。