先日、発表されたKindle Fireは、iPadの半分ほどの値段で販売される。メチャクチャ安い訳で、部品やら機能がチープなのかと言うとそんな訳では無い。と言う事で何処にその秘密があるのか?もしくは秘密も無く経営努力によるものなのか?
そんな疑問にアメリカのIHS iSuppliと言う僕は聞いた事も無い調査会社が答えらしき事を発表した。その答えは驚きの原価割れ製品と言う事。つまり、Kindle Fireは売れればAmazonに損失のある製品と言うのだ。製造するのに210ドル以上がかかるのに199ドルで売るのだから当然の事だと言うのだ。
何故、Amazonがそんな暴挙に出るのか?それは、KindleはKindleだけを買っても意味の無い製品だから。例えば、CDプレーヤーは本体だけを購入しても何も出来ない。聴きたい音楽CDを手に入れて初めて役に立つ。Kindleも同じで、Kindle Freを購入後にAmazonから雑誌などのコンテンツを購入してKindleで読む事で意味をなす。だから本体で若干のマイナスでも、一人10ドル以上のコンテンツを買ってもらえれば元が取れると言う計算なのだそうな。
なるほどね。
米国の調査会社IHS iSuppliは現地時間2011年9月30日、米Amazon.comが同月28日に発表したタブレット端末「Kindle Fire」について、推定製造原価が209.63ドルになるとする分析結果を公表した。Kindle Fireの直販価格は199ドル。米Appleの「iPad」の廉価モデル(499ドル)の半値以下の設定で価格競争力はあるが、Amazonは同端末を1台売るごとに約10ドル以上の損失を出すとIHS iSuppliは見ている。