ジャニーズ事務所は長らく日本のエンターテイメント業界を牽引してきた大手芸能事務所として知られていますが、近年では様々な問題が噴出し、その再編が求められていました。今回の記者会見では新たな展開が明らかにされ、業界やファンにとって大きな注目と期待を集めています。
1. 新会社「SMILE-UP.(スマイルアップ)」の設立と東山紀之氏の起用
10月2日、ジャニーズ事務所は記者会見を開き、タレントのマネジメントを行う新会社「SMILEーUP.」の設立を発表しました。この動きは、事務所の新たな方向性を示すものであり、新しい風を期待させるものとなっています。新会社の社長には、東山紀之氏が就任することが明らかにされました。東山氏はその豊富な経験と知識を活かし、新会社の舵取りを担うこととなります。タレントたちのマネジメントはもちろん、新たなビジネスの展開やタレントの育成にも力を入れるとのことで、新会社の活動には業界からも大きな期待が寄せられています。
東山は「この『SMILE-UP.』という名称は3年前に社会貢献プロジェクトを推進していくために取得した商標。スマイルという言葉に違和感を感じていらっしゃる方もいらっしゃると思いますが、まずは被害に遭われた方々への支援や補償を少しでも早く進めていくことが『SMILE-UP.』社の社会的責任と考えております」と語った。
2. ジャニーズ事務所の廃業と被害者への補償
一方で、ジャニーズ事務所は被害者への補償に専念する方針を明らかにしました。補償が終わり次第、事務所は廃業する予定であり、これに伴い、藤島ジュリー景子前社長はジャニーズ事務所の株式100%を保有したまま、補償業務に専念すると表明しています。この決断は、被害者に対する真摯な対応として評価されており、事務所の責任を果たす姿勢が示されています。
3. ジャニー喜多川氏の痕跡の消去と事務所の再建
ジャニーズ事務所は、創業者である故ジャニー喜多川氏による被害者への償いを目的として、事務所の社名変更や廃業を通じて、喜多川氏の痕跡を消去する方針を明らかにしました。新会社の設立とジャニーズ事務所の廃業は、事務所の再建と被害者への補償を最優先に進める形となっています。新たな展開には、被害者への責任を果たしつつ、事務所の再建と新しいビジョンの実現に向けた積極的な取り組みが見られます。
4. 井ノ原快彦氏の役割
井ノ原 快彦氏もまた、この新たな展開において重要な役割を担っています。井ノ原氏は、新会社「SMILE-UP.」の運営において、東山氏と共にタレントマネジメントや新ビジネス展開の方針を練ることが期待されています。井ノ原氏の業界での広範な人脈と経験は、新会社の成功に向けて貴重な資源となるでしょう。井ノ原氏の参画は、新会社がエンターテイメント業界で新たな地位を築く助けとなり、ジャニーズ事務所の再編を成功に導く可能性を秘めています。
5. 記者の暴走
記者からの質問に対しては山田将之氏が説明しました。
東京新聞の望月衣塑子記者がマイク無しで連続質問をしたり、順番を守らないなどルールを破る「大暴走」ぶりで、井ノ原快彦が「落ち着いていきましょ」となだめる場面もありました。
会見では今後の運営方針や再発防止策などが発表され、ジャニーズ事務所は被害者への補償を開始するとしています。
6. 現ジャニーズ事務所のサイトより
以下の内容が掲載されていた(2023/10/02 15:51現在)
ここから – – >
この度、ジャニーズグループでは幅広い社会貢献・支援活動を行っていく「Johnny’s Smile Up ! Project」を立ち上げましたことをお知らせいたします。
ジャニーズ事務所は創業以来、多くの方々からご支援いただき、今日まで歩ませていただくことができました。
日頃のご支援・ご声援への感謝をどのような形で皆様に恩返しできるのか、本業であるエンターテイメントの活動と共に皆様が笑顔になるために継続的にお役に立てることはないかと検討を重ねてまいりました。過去にも阪神淡路大震災の際にJ-FRIENDS、東日本大震災の際にはMarching Jと支援活動を行って参りましたが、今後も幅広く、継続的にジャニーズグループとして社会貢献活動を行っていくにあたりプロジェクトを立ち上げましたことをここにご報告申し上げます。
記
【プロジェクトの概要】
<プロジェクト名称>
Johnny’s Smile Up ! Project(読み:ジャニーズ・スマイルアップ・プロジェクト)
<名称に込めた想い>
”Smile Up=ほほ笑む”
エンターテイメントに触れていただく時間も、困難な状況が訪れた時も、どんな時でも“一人でも多くの皆様が笑顔になれる”時間が提供できる企業でありたいと思っております。
「Johnny’s Smile Up ! Project」は、“いつも皆様の手の届くところにあって、ほほ笑みかけている”、そんな存在でありたいと思います。
ジャニーズグループとして、微力ながら明るい未来を築くことのお役に立てるよう、努めてまいります。
< – – ここまで