06.02
大谷翔平、メジャー通算100盗塁の大記録達成!日本人選手として歴代3位の快挙
ドジャースの大谷翔平選手が6月1日のロッキーズ戦で今シーズン14個目の盗塁に成功し、メジャー通算100盗塁を達成しました。日本人選手としては、イチロー選手、松井稼頭央選手に次ぐ歴代3位の記録です。大谷選手の活躍ぶりと、日本人選手の盗塁記録について詳しく解説します。
1. 大谷翔平のメジャー通算100盗塁達成
1.1 6月1日のロッキーズ戦で今シーズン14個目の盗塁成功
6月1日(日本時間2日)、ドジャースの本拠地ドジャースタジアムで行われたロッキーズ戦の3回、大谷翔平選手は1死走者なしの場面で四球を選んで出塁しました。続く3番打者フリーマンの初球に果敢にスタートを切り、見事二盗に成功。これが今シーズン14個目の盗塁となり、メジャー通算では100盗塁に到達する大記録を達成しました[4]。
大谷選手は5月21日のダイヤモンドバックス戦で2盗塁を決め、日本人選手のメジャー通算盗塁数で青木宣親選手を抜いて単独3位に浮上していました。その後、左太もも裏の打撲の影響もあり約10日間盗塁がありませんでしたが、ついに節目の100盗塁をマークしました[10]。
1.2 日本人選手としてはイチロー、松井稼頭央に次ぐ歴代3位の記録
日本人選手のメジャー通算盗塁数のランキングは以下の通りです[14]。
- イチロー:509盗塁
- 松井稼頭央:102盗塁
- 大谷翔平:100盗塁(6/1時点)
- 青木宣親:98盗塁
- 井口資仁:48盗塁
イチロー選手の509盗塁は、メジャー全体でも35位の大記録。松井稼頭央選手は630試合で102盗塁、大谷選手は758試合で100盗塁に到達しており、出場試合数の少なさを考えると盗塁効率の高さが際立っています[13]。
1.3 大谷選手の盗塁成功率の高さと走塁技術
大谷選手は今シーズン14盗塁を決めていますが、盗塁成功率は100%と非常に高い数字を残しています[7]。50メートル5秒8の俊足に加え、投手のクセを見抜く優れた観察眼と的確なスタートを切るタイミングが、高い盗塁成功率の要因と言えるでしょう。
また、5月21日のダイヤモンドバックス戦では三盗を決め、相手の悪送球の間に生還するなど、積極果敢な走塁でチャンスを物にする姿勢も印象的です[8]。メジャーでは内野安打+盗塁による得点機会の創出が重視されるだけに、大谷選手の走塁技術はチームにとって大きな武器となっています。
2. 日本人選手のメジャー盗塁記録
2.1 歴代1位はイチローの509盗塁
日本人選手のメジャー通算盗塁数1位は、言うまでもなくイチロー選手の509盗塁です。2001年のメジャーデビュー年には、首位打者と盗塁王のタイトルを獲得。その後13シーズン連続で20盗塁以上をマークするなど、メジャーを代表する盗塁王として君臨しました[2]。
イチローの持つシーズン最多盗塁数は2001年の56個。2006年、2008年、2010年、2011年は40盗塁以上の成績を残しており、メジャー屈指の俊足として活躍しました[2]。
2.2 2位は松井稼頭央の102盗塁
日本人選手の盗塁数2位は、松井稼頭央選手の102盗塁です。松井選手は2007年に32盗塁、2008年に20盗塁を記録するなど、30盗塁以上のシーズンを2度経験しています[2]。
メッツ、ブルージェイズ、レッドソックス、エンゼルスなど6つの球団でプレーした松井選手は、どのチームでも持ち前の俊足とバッティングセンスを生かし、チームの勝利に貢献しました。
2.3 青木宣親、井口資仁らの盗塁記録
4位の青木宣親選手は、2012年に30盗塁、2013年に20盗塁を記録しています。アスレチックス、レッドソックス、ロイヤルズ、アストロズ、メッツなどで活躍し、通算98盗塁をマーク[2]。
5位は井口資仁選手の48盗塁。マリナーズ、ホワイトソックス、フィリーズでプレーし、2004年にはワールドシリーズ制覇に貢献しました[14]。このほか、福留孝介選手が29盗塁、田口壮選手が39盗塁、川崎宗則選手が12盗塁と、メジャーで活躍した日本人選手が数多く盗塁を重ねています。
3. 大谷翔平の今シーズンの活躍
3.1 打撃成績と本塁打数
大谷選手は今シーズン、6月1日時点で打率.326、14本塁打、38打点、41得点、13盗塁の成績を残しています[9]。昨シーズンは44本塁打95打点と本塁打王に輝きましたが、今シーズンも14本塁打とペースは衰えていません。
6月は昨シーズン15本塁打を放った大谷選手の得意な月。ここから一気に本塁打ペースを上げていくことが期待されます[11]。
3.2 投手としての登板と奪三振数
今シーズンの大谷選手は、右肘の手術の影響で投手としては登板していません。昨シーズンは15勝9敗、奪三振219、防御率2.33の成績を残しており、投打での活躍が再び見られる日が楽しみです[19]。
3.3 二刀流としての活躍と注目度の高まり
大谷選手は2021年に、MLBで二刀流として100年ぶりの「10勝&30本塁打以上」を達成。2022年には投打で規定に到達する偉業も成し遂げ、ベーブ・ルース以来となる二刀流の活躍で大きな注目を集めました[3]。
今シーズンは打者に専念していますが、ホームラン量産と盗塁でチームを牽引。40本塁打40盗塁にも期待がかかる中、ワールドシリーズ制覇という最大の目標に向けて、大谷選手の活躍から目が離せません。
4. メジャーリーグにおける盗塁の重要性
4.1 得点機会の増加と勝利への貢献
メジャーリーグでは、長打力だけでなく俊足による出塁と盗塁が重視されます。盗塁によって得点圏に進塁することで、犠牲フライやタイムリーヒットなどで生還する機会が増えるためです。
実際に、盗塁数と得点の間には正の相関関係があることが知られています。チームの盗塁数が多いほど得点が増加する傾向にあり、盗塁がチームの勝利に直結することがデータからも裏付けられているのです。
4.2 走塁技術の向上とチームへの影響
選手の走塁技術の向上は、チーム全体の士気にも好影響を与えます。俊足選手の果敢な盗塁が、ベンチを沸かせ、チームメイトの奮起を促すことも少なくありません。
また、盗塁を警戒する相手投手は、走者に気を取られるあまりボールへの集中力が低下。結果的に打者有利のカウントを作ることにもつながります。大谷選手の存在は、チームの攻撃を活性化させる起爆剤と言えるでしょう。
4.3 盗塁王の歴代記録と名選手たち
メジャーリーグ史上最多の通算盗塁数を誇るのは、リッキー・ヘンダーソン選手の1406個。現役時代の1982年には、シーズン130盗塁をマークしています[14]。
シーズン100盗塁以上を記録した選手は、ヘンダーソン選手、ルー・ブロック選手、ビリー・ハミルトン選手など6人のみ。大谷選手にとっても、シーズン盗塁数の大台到達は簡単ではありませんが、チャレンジする価値は十分にあります。
5. 大谷翔平の今後の目標と期待
5.1 シーズン盗塁数の更新と盗塁王獲得の可能性
大谷選手のシーズン最多盗塁数は、2021年の26個。今シーズンはすでに14盗塁をマークしており、自己最多記録の更新は確実視されています[7]。
シーズン盗塁王となるためには、例年30盗塁以上が必要とされます。大谷選手の俊足と盗塁技術を考えれば、盗塁王獲得も十分に可能性のある目標と言えるでしょう。
5.2 日本人選手の盗塁記録の更新
大谷選手は、日本人選手の盗塁記録でも2位の松井稼頭央選手に肉薄しています。今シーズン中の2位浮上は確実で、イチロー選手の記録にも少しずつ近づいていくことでしょう[16]。
将来的には、イチローの持つ日本人選手最多盗塁記録に迫ることも夢ではありません。大谷選手の活躍が、日本人選手の記録を塗り替えていく日も近いかもしれません。
5.3 二刀流としてのさらなる活躍と記録達成への期待
大谷選手は、打者としての活躍だけでなく、投手としても非凡な才能を見せてきました。今シーズンは投手としての登板はありませんが、将来的には再び二刀流としてプレーすることが期待されています。
打者と投手、どちらの顔も持つ大谷選手だからこそ、メジャーリーグの歴史に残る記録を打ち立てられる可能性を秘めています。ベーブ・ルース以来の二刀流スターとして、大谷選手のさらなる活躍と新記録達成に期待が高まります。
大谷翔平選手の盗塁シーン
大谷翔平選手の盗塁シーン(写真:スポニチアネックス)[13]
年度 | 盗塁数 |
---|---|
2018 | 10 |
2019 | 12 |
2020 | 7 |
2021 | 26 |
2022 | 11 |
2023 | 20 |
2024(6/1時点) | 14 |
大谷翔平選手のメジャーでの年度別盗塁数[7]
大谷翔平選手が日本人選手として3人目となるメジャー通算100盗塁を達成しました。今後も、盗塁王獲得や日本人選手の記録更新など、さらなる活躍が期待されます。同時に、二刀流としての復活も視野に入れながら、大谷選手の快進撃から目が離せません。メジャーリーグの歴史に名を刻む、稀代の存在となることを信じて疑いません。
参考リンク
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