2024
05.23

真島茂樹さん死去 – マツケンサンバの振付師、ダンサーとして活躍

芸能, 訃報

振付師でダンサーの真島茂樹さんが2024年5月22日、虚血性心不全のため68歳で死去した[19]。真島さんは俳優の松平健さんのヒット曲「マツケンサンバII」の振り付けで広く知られ、数多くのアーティストやバラエティ番組の振り付けを手掛けてきた[15]。

日劇ダンシングチームのトップダンサーから振付師へ

真島さんは1954年3月22日、栃木県宇都宮市に生まれた[2][13]。高校卒業後の1972年、「日劇ダンシングチーム」に入団し、トップダンサーとして活躍[3][18]。1981年の日劇閉館に伴いチームが解散すると、その後は振付師として活動の場を広げていった。

「マツケンサンバII」の大ヒットで一躍有名に

2004年、松平健さんのヒット曲「マツケンサンバII」の振り付けを担当[4]。日本舞踊の動きを取り入れた独特の振り付けが話題となり、真島さん自身もメディアに取り上げられるようになった[7][17]。その後もマツケンサンバシリーズの振り付けを続け、2021年の「第72回NHK紅白歌合戦」でも特別企画の振り付けを手掛けている[4]。

真島さんは振り付けについて「『マツケンサンバⅡ』の振り付けはほぼ1日でできた」と語っており、そのセンスの良さが伺える[20]。「マツケンサンバ」は厳密にはサンバではないものの[1]、真島さんの振り付けによってサンバらしい躍動感のあるダンスとなり[7]、大ヒットにつながったと言えるだろう。

独特のキャラクターで愛された存在

真島さんは女性的で上品な物腰が特徴的な「オネエ」キャラクターでも知られ、バラエティ番組などで存在感を発揮していた[3][14]。自身のセクシャリティについては、バイセクシャルであることを公言しており[15][17]、独特のキャラクターで多くの人々に愛された。

2005年にはCDデビューも果たし[3]、2006年の「第57回NHK紅白歌合戦」では美川憲一さんの振り付けを担当し自身も出演[3]。2007年の「第58回NHK紅白歌合戦」でも美川さんとコラボし、存在感を示した[3]。

後進の指導にも力を注ぐ

晩年は後進の指導にも力を注ぎ、母校の小学校などで講演会を開いていた[6]。2021年には宇都宮市の「とちぎ未来大使」に就任し[2]、故郷への貢献にも尽力した。

ダンス教室の芸術顧問も務め[18]、次世代のダンサー育成に情熱を注いでいた。年齢不詳のミラクルなダンスと存在感は真島さんならではのものだった[20]。

最後まで精力的に活動

真島さんは生前、公式サイトで精力的に活動予定を更新しており[8]、最後まで現役で活躍していた。

2023年には松平健さんとのコラボで再びブームとなった「マツケンサンバII」[9][10]。松平さんは「2024年が辰年なので、歌っている途中で龍が出てくるという演出で。『年忘れ』らしい、コラボの楽しさがありました」と振り返っている[10]。

真島茂樹さんの訃報は、エンターテインメント界に大きな衝撃を与えた。「マツケンサンバ」の振り付けのみならず、類まれなダンスセンスとキャラクターで多くの人を魅了してきた真島さん。その功績は長く語り継がれることだろう。心よりご冥福をお祈りしたい。

参考文献

[1] サンバじゃないのに「マツケンサンバ」 歌謡曲の「謎タイトル」なぜ定着?その歴史を調べた – J-CASTニュース
[2] 真島茂樹 – Wikipedia
[3] 真島茂樹 – ピクシブ百科事典
[4] マツケンサンバ – Wikipedia
[6] 踊ろうマツケンサンバ! 真島茂樹さん、足利の第一中で熱血指導 – 下野新聞
[7] 「サンバが広く知られたきっかけはディズニーだった」ポピュラー音楽学者が解説 – Yahoo!ニュース
[8] 真島 茂樹 オフィシャルサイト
[9] 「マツケンサンバ」の松平健さん、まるで長寿企業 変化恐れぬ上様 – 日本経済新聞
[10] 「マツケンサンバⅡ」ブーム再燃の2023年、松平健に”今の心境”を直撃! – テレビ東京
[13] 真島 茂樹さんの学歴(ダンサー) – 思い出こみゅ
[14] 真島茂樹はバイなの?松平健のマツケンサンバの振り付けで有名なダンサーを調査! – 芸能レジスタンス
[15] マツケンサンバ振付師真島茂樹はおネエなのか!?現在の活動を調査 – 一生新社
[17] マツケンサンバIIで大ブレイクした振付師・真島茂樹はオネエなのか?バイなのか? – テレビ東京
[18] インストラクター – ウィングシアター
[19] ダンサーの真島茂樹さん死去 「マツケンサンバ2」の振付師 – 下野新聞
[20] 第187回:真島茂樹さん|スペシャルインタビュー「今」 – FRAG-LAB

Citations:
[1] https://www.j-cast.com/2021/09/26420832.html?p=all
[2] https://ja.wikipedia.org/wiki/%E6%9D%BE%E5%B9%B3%E5%81%A5
[3] https://ja.wikipedia.org/wiki/%E7%9C%9F%E5%B3%B6%E8%8C%82%E6%A8%B9
[4] https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%9E%E3%83%84%E3%82%B1%E3%83%B3%E3%82%B5%E3%83%B3%E3%83%90
[5] https://dic.pixiv.net/a/%E7%9C%9F%E5%B3%B6%E8%8C%82%E6%A8%B9
[6] https://www.shimotsuke.co.jp/articles/-/858051
[7] https://news.yahoo.co.jp/expert/articles/b27cd901052bec81b758a879b99979387c284b47
[8] https://www.majima-shigeki.com
[9] https://www.nikkei.com/article/DGXZQOCD049O90U4A300C2000000/
[10] https://www.tv-tokyo.co.jp/plus/entertainment/entry/202312/14433.html
[11] https://www.tel.co.jp/about/leader/index.html
[12] https://www.youtube.com/watch?v=ZIrl3Skdiig
[13] https://omoidecom.jp/Resume/info?gid=11716
[14] https://geinou-resistance.info/6295.html
[15] https://itshoshinnsha.com/majimashigeki/
[16] https://dot.asahi.com/articles/-/194933?page=1
[17] https://www.tv-tokyo.co.jp/plus/entertainment/entry/2017/014534.html
[18] https://wingtheater.jp/instructor.html
[19] https://www.shimotsuke.co.jp/articles/-/899870
[20] https://frag-lab.com/special_interview/187_01.html

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