12.13
18歳まで自宅軟禁虐待された女性が衝撃告白
福岡市の自宅に軟禁され一度も小中学校に通わせてもらえないまま18歳まで母親の虐待を受け続けた、咲来美波(さくらいみなみ)さん(33)。
その衝撃的な内容が語られた講演会が2020年12月12日、福岡市内であった。
非行に向き合う親の会「ははこぐさの会」(福岡市)が主催。
立ち見が出るほど会場を埋めた約60人。
・保護されるまでの過酷な体験
・自立後の孤独や生きづらさ
・社会と向き合ってきた歳月
・窓に黒いカーテンが引かれた物置のような一室
・ベランダに出るのも許されなかった
・食事は1日に1食
・腐ったご飯をわざと食べさせられた
(当時の食事を再現した写真)
・自殺を図ったこともあった
を告白した。
留守番中に「テレビを勝手に見た」と言う理由で顔や背中などを殴られた。
それをきっかけに、18歳だった2005年11月に自宅を逃げ出して警察に保護されるまで、外に出ることはなかった。
その後、母親が傷害容疑で逮捕されたことで事件が公になった。
時折涙ぐみながら虐待防止の必要性を訴えた。
自宅から逃げ出してからの15年間は社会になじめず、20歳からは生活保護を受け、1人暮らしを始めた。
学校に通わずコミュニケーションの取り方が分からず、人間関係に悩んだ。
家族や保証人がいないことで希望の仕事にも就けなかった。
「私の経験を聞くと相手の顔色が変わり、腫れ物のように見られるのがつらかった」
「過去はなかったことにできない。自分の力ではい上がるしかない」
「長期的に親子関係が回復できるようなサロンで、将来自立するための訓練も受けられる。そして、自分の意思で利用できる場所でありたい」
「一人の人間として、一人の女性として、何とか生きている。これからもこうした活動を続けたいし、やめるわけにもいかない」
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